かつて米ヘリが原発スレスレに落ちた事故がありました

伊方原発付近のヘリ墜落事故
「しんぶん赤旗」サイトより

●オスプレイが原発に激突したら……そんな身の毛もよだつような事故がおきる可能性が十分あります。88年6月25日、愛媛県の伊方原発に、米軍ヘリが間一髪で激突したかも、という墜落事故が起きていました。右の写真に示されているとおり、米軍ヘリは原発の横の斜面に激突し、バウンドした先に落下、ずり落ちて大破して乗組員7名が全員死亡したそうです。これが戻る方向へバウンドしていたら、原発に激突したというのですから、ゾッとします。

 

●伊方原発は愛媛県の佐田岬半島の付け根に位置、沖縄と岩国基地を結ぶライン上にあるのです。ですから、上記の事故以外に、普天間基地に所属する米軍ヘリの不時着事故が愛媛県内で4回、墜落事故が1回、今年3月には松山空港に4機が緊急着陸しています。

オスプレイが行ったり来たりするルートになるわけですから、ただでさえ飛行不安定なオスプレイが原発に激突したら……という想定は空論ではないはず。配備・訓練はなんとしてもやめさせたい。「どうこう言う」権利を簡単に放棄してしまう政府であってよいでしょうか。

 

●岩国基地への配備は実行されましたが、アメリカはとことん日本の世論を無視する作戦のようです。アメリカ国内ではどうかというと、今年6月、ニューメキシコの住民の反対運動で、米軍はオスプレイの低空飛行訓練を見直しているのですから、やっぱり日本人の命は軽く見られている。

 

●オスプレイは日本防衛のためなのか? 日米安保は日本の平和に役立っているのか? 国民の中に広がる疑問符をとことん突き詰めていく世論のステップアップが必要なようです。