オスプレイ配備したら収束すると思っているのか

●きょうは新聞休刊日なので、きのうのオスプレイ配備反対沖縄県民大会の記事が紙面で見れず残念でした。10万人が参加したそうです。今回、初めて経済界も賛同者に名を連ねたとのこと。

 

政府は、この県民大会を乗り越えれば配備の見通しがつくなどと考えていたことが報道されていましたが、甘いと思わざるを得ません。基地撤去、配備反対がここまで強硬になったのは、人権を蹂躙されてきた過去の積み重ねが「ポイント・オブ・ノー・リターン」(引き返せない地点)に来たからだと沖縄では言われています。そのことをどれだけ政府は分かっているか。発言を見るかぎり、分かっちゃいないようですが。

 

他のサイトで、「オスプレイは日本を守るために来るのだから」という投稿を見ました。米軍基地の存在も「日本のため」と考える向きがいまだに多いようです。しかし、沖縄に米軍基地が集まっているのは、日本が敗戦する経緯のなか、銃剣で住民を追い出し、家屋、田畑をブルドーザーでなぎ倒して米軍が基地を建設したからです。そんな経緯で建設された米軍基地が、日本のために建設されたなんて話はないでしょうね。

 

8月に着任した在沖縄米総領事のアルフレッド・マグルビーが、沖縄の米軍基地について、「なぜその周りに(住宅が)密集したのか不思議だ」といって県民の怒りを買いましたが、本土の特に若い人たちには知らない人も多いのではないかと思います。米軍基地の成り立ち自体をもっと知らせる必要があると思いました。

 

オーストラリアのカー外相が、米軍基地を国内に設置することは「オーストラリアの利益とはならない」と述べ、反対する考えを示したことを26日の同国メディアが伝えました。同国には永続的な米軍基地はないそうです。最近になってアメリカが基地建設を検討していることに対して、カー外相がこのように発言したとのこと。国内に外国の軍隊の基地を持つというのは本来、主権をおびやかす重大な意味を持つということです。

 

日本維新の会という政党ができましたが、外交・安保政策は依然として「日米安保機軸」という公約です。これでは沖縄の現状を変えることはできないでしょう。

九条も変えたくてしょうがない様子です。「九条に対する国民投票」をしたいらしい(原発国民投票じゃなくて?!)。

日米同盟を機軸に「日本軍」を作るとか、「集団的自衛権」オーケーとなったら、同盟強化以外のなにものでもない。喜ぶのはアメリカさん。これまでの政権と変わること一つもなし。いや、もっと悪い。オスプレイにも反対しようがありません。それが国民の望むことでしょうか。