「何をするかわからないのに危険なピストルを渡せるか」

●久々に帰ってきた子らと過ごしているうちに年が明けてしまいました。あ~あ。

その間にいろいろ原稿をいただいていましたので、表紙と「とっておき評論」を更新しました。いまごろになってすみません。

 

●東京新聞の12月20日のコラムは、自民党や維新の会が改憲発議の条件である「3分の2」条項を定めた憲法96条を変えようとしている危険性を訴えています。

 

憲法第96条

この憲法の改正は、各議院の総議員の三分の二以上の賛成、国会が、これを発議し、国民に提案してその承認を経なければならない。

この承認には、特別の国民投票又は国会の定める選挙の際行はれる投票において、その過半数の賛成を必要とする。

 

自民党はかねてから、この発議の条件を2分の1にしようと狙ってきました。

小林節慶応大教授は「何をするか分からないのに危険なピストルを渡せるだろうか?」と自著『「憲法」改正と改悪』で批判しているが同感だ、

と東京新聞コラムが書いています。こんなうまい表現を今年はいっぱい集めてみたいです。

 

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コメント: 1
  • #1

    クララ (日曜日, 06 1月 2013 14:35)

    しつこくてごめんなさい。
    「簡単で上手い表現で伝える」という考えが既に、上から目線だと思いますよ。「愚かなあなたたちにわかるように教えてやるよ」というような。
    多くの人は別に「簡単な表現で」なんてことを求めているわけではないのではないですか?
    北朝鮮は国際社会の反対を押し切ってロケットを打ち上げて、それにもし核弾頭の小型化が成功したらどうなってしまうんだろう、とか、毎年2ケタ増で軍事費を拡張し、「九州からフィリピンまでを結ぶ『第一列島線』は我々の『戦略的辺疆』『核心的利益』である」と公言している核兵器保有国の中国が日本のすぐ隣にある。
    そのような状況の中で、憲法を守って日米安保を破棄して、自衛隊を無くし非武装国になって、それで日本国民の安全や利益をどうやって守るのか。
    多くの人々が気づいてしまった素朴な疑問について、具体的・現実的に説明することが必要なのではないですか?それは別に、簡単でうまい表現である必要はないでしょう。