池上彰さんの解説に学ぶこと

●年末に週刊誌を読んでいたら、池上彰さんの領土問題に関連する解説記事があった。

そもそも領土、領海、領空とは何かから説いて、中国の漁船や監視船の領海侵犯と、中国機による領空侵犯について、それぞれの持つ意味の違いについて説明していた。

 

そして最後に、選挙特番に出演した際、自民党の改憲、自衛隊の国防軍化という公約について、安倍総裁に「戦争もする、交戦規定もあるということは、国防軍の兵士に死者が出ることもある。そういうことを命令する立場になるということですね?」とインタビューしたら、安倍総裁は「お国のために喜んで死ぬ覚悟の隊員は大勢いる」と答えたと書かれていた。


池上さんの選挙特番は残念ながら見逃したが、こちらのサイトで紹介されていたのを見ただけでも、見逃したのは勿体なかったと思った。

 

●池上さんの解説が人気なのは、そもそもの基礎知識から説いていくことにあると思う。一般人にはあまりなじみのない制度や国際条約などがあまりにも多くて複雑なのに、報道では人の考えた結論が飛び交っているばかり……。

そこへ、自分の頭で考えるための基礎知識、判断材料を提供してくれるから、池上さんの解説は喜ばれるのだと思う。私もそんな一人だ。

 

考えた結果の押し付けではなく、考えるための情報提供。それも、考える糧となる情報を提供していくことが大事だと思った。