告示日の前日だったか、NHKの選挙特番の最後に登場した評論家が、こんなことを言っていた。改憲が公約に登場していることについてコメントしたものだった。
九条を変えて軍隊をもつことになったとき、私たちは何を得て、何を失うのか。
投票の前に、有権者は相続力を働かせて、よく考えてほしい。
言葉は不正確かもしれないが、およそそんな内容だった。
自衛隊が「国防軍」という名の軍隊になったら、どんなことが起こるか。
戦後、戦争という名で人を殺すことを肯定せずにすんできた日本の平和思想が、終わりを告げる。
人の親として、子に戦争の正しさを教えよというのだろうか。
そのために死ねといえる親がいるだろうか。
自民党や維新の党が「改憲」を公約に掲げた以上、彼らが勝利すれば、どんなに民意がともなっていない小選挙区でも、それは世論となってしまう。
そして、自民党と維新の会は、これが世論だと称して、九条改憲を国会に提起するだろう。
今回の選挙の最大の争点は、そういう意味では憲法九条廃棄を許すかどうかだと思う。
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